越生の梅とミツバチ

地域の梅産業との共生

越生町は人口1万1千人の町ですが、関東三大梅林の一つに数えられる、「生越梅林」があり、梅の産地として長い歴史があります。

越生町での梅の栽培の歴史は古く、南北朝時代に梅の木が植栽されて、江戸時代には梅が越生の特産品として広く知れ渡っており、生梅の出荷も行われていました。

 

梅の受粉にはミツバチが利用され、梅の花の時期(2月~3月)にはミツバチの巣箱を梅林に設置しています。ミツバチを入れることで、約3倍の収量の差があると言われています。(1964:徳島農政)

梅農家の高齢化と後継者不足により、梅農家、生産量ともに減少していくことが懸念されています。

そんな中、寺田養蜂園として2022年4月から経営を開始しました。

養蜂だけでなく、経営者自身が梅農家となり、地域の産業を盛り上げます。


越生町内でミツバチを育てる

養蜂家は、花の開花に合わせて、ミツバチの巣箱をトラックに積み南から北へ移動させます。寺田養蜂園では、越生町の自然の中から採れるはちみつにこだわっています。そのため、大きな移動をせず、越生町内でのミツバチの育成を心がけています。

 

越生町では、季節に合わせて様々な花が咲きます。ウメの栽培以外にも、ユズの栽培も盛んに行われているため、ミツバチはユズの花から蜂蜜を集め、受粉によりユズの結実を良くします。

ウメだけでなく、地域の農業振興に一役買えるミツバチを育てています。


おごせのブランド

青ウメの収穫は全て手もぎで行っています。

陥没果を防ぐために、午前10時までに収穫を終わらせています。

 

梅を収穫した後は、全て手作業で梅の選別作業をしています。

傷がある梅やサイズの小さい梅を取り除き、鮮度の良い青ウメを生産しています。

寺田養蜂園では、2品種の梅を栽培しており、白加賀と十郎を合わせて40本の梅の木を育てています。